今大会No.1右腕・小園健太投手を実際に甲子園で撮影した写真&映像と共にご紹介!
小園健太選手(150㎞超右腕)の投球フォームも!センバツ甲子園での投球紹介!!
~プロフィール~
第93回センバツ高校野球大会には最速150㎞を超える投手が4人出場しています。その一人が、市立和歌山高校の小園健太投手です。写真&動画でもご紹介します。
プロフィールは次の通りです。
氏名:小園健太
身長・体重:184㎝89㎏
投打:右投げ右打ち
生年月日:2003年4月9日生まれ
出身中学:貝塚一中学(大阪府)
前所属:貝塚ヤング
秋の公式戦での成績は次の通りです。
登板数:11
完投:5回
完封:2回
投球回数:68回1/3
被安打:44
奪三振:80
与四死球:13
失点:8
自責点:6
防御率:0.79
防御率は脅威の0点台です!いかに点を獲るのが難しい投手かがわかりますね。
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~注目ポイント~
小園選手の最大の注目ポイントは最速152㎞の速球です。
そして変化球も多彩で、スライダーを軸に、カーブ・フォーク・カットボールも投げ分けることが出来ます。
体格にも恵まれ、身長184㎝とのことですが、まだまだ伸びそうな気配があります。
動きもしなやかで、(肩肘は勤続疲労がある為、別物ではありますが)ケガをしにくそうなタイプの選手です。
直接取材したわけではないのですが、甲子園一回戦でのマウンドでの動きを見ているとメンタルも相当強い印象を受けました。
”プロ注目”と言われるのも頷ける能力とフィジカルを持っており、今秋のドラフト会議でも高校生投手の中では大きな目玉となると予想されます。
小園健太選手(150㎞超右腕)の投球フォームも!センバツ甲子園での投球紹介!!
~圧巻の県立岐阜商業戦~
県立岐阜商業との初戦では先発し、
130球を投げての完封勝利を果たしました。
この時のデータは次の通りです。
投球回:9回
投球数:130球
被安打:4
与四球:6
奪三振:8
失点:0
この日の最速(手元の集計)は147㎞でした。
まだ春先であることを考えれば、充分に仕上がっているスピードではないでしょうか。
データで見てみるとこの試合では四球が多い(6四球)ような印象を受けますし、本人も「ふわふわして舞い上がってしまった」と振り返っていたようです。
が、全体の投球テンポが良いので、試合を通して見てみると制球に苦しんだような雰囲気は出ていませんでした。
むしろ多少のランナーを背負っても自分の力でなんとかしてやる、という佇まい。
相手の県立岐阜商業をここで簡単にご紹介。
なんと公立校では最多の甲子園通算87勝の実績を持つ高校です。
また打者のスイングスピードは全員が145㎞を超えており、最速は155㎞の選手まで在籍しています。
更に、元広島カープの石原捕手の甥・石原選手は50m6秒0の俊足など、機動力も併せ持つ古豪のチームです。
そのスイングスピードの前評判通り、小園投手の高校生離れした投球にも食らいつく攻撃が印象的でした。
3回表の県立岐阜商業の攻撃で、小園投手は最初のピンチを背負います。
先頭打者に、高めに浮いた変化球を打たれてヒットを許すと、
次の打者には2ストライクから4連続ボールでフォアボール。
無死一、二塁となったところで犠打を決められ、一死二、三塁。
ここで2番打者の宇佐美選手を迎えたところからギアが上がります。
県立岐阜商業の4番にはプロ注目キャッチャーの高木選手が待ち構えます。
高木選手はこの日までの高校通算HR16本、大阪桐蔭のエース松浦投手からもHRを打ったことのある強打者です。
高木選手に打順が回る前に、このイニングを終わらせるプランが小園投手の中で出来上がったように見えました。
宇佐美選手に対して3球でアッという間に2ストライクと追い込むと、
フルカウントまで粘りますが最後はスライダーで空振り三振。
次の3番打者・山本選手は、元々は高木選手の次を打つ5番打者ですが、この日は小園投手対策としてなのか3番に起用。
強打者相手ですが、速球を中心に投げ込んで3球三振。
8回表にもピンチを背負います。
先頭打者にヒットを許すも、次の打者の犠打を併殺に抑えてあっという間に二死。
しかし、次で代打は石原選手。ここで石原選手に四球を与えると、石原選手が仕掛けます。
二死一塁で、4番高木選手を迎えると、”打者集中”の気配を察した石原選手が完全にモーションを盗んで二盗に成功。
石原選手は投球モーションに入る前に走り出していました。元広島の石原捕手の系譜なのか「野球を知っている選手」と甲子園の観客が思わされたシーンでした。
二死二塁で4番の高木選手というのはこの1点を争う試合で、県立岐阜商業としては願ってもない展開だからです。この状況を8回表という終盤に一人で生み出した(四球→二盗)のは素晴らしい選手の証左ですね。
ここで高木選手は歩かせてもいいという判断なのか、四球を与えます。
二死一、二塁となったところで、二塁走者の石原選手を警戒したのか、牽制送球時の悪送球で更に三進となって、二死一、三塁。
ここでまたギアが上がって、スライダーを多投し見事に三振に切って取りました。
小園健太選手(150㎞超右腕)の投球フォームも!センバツ甲子園での投球紹介!!
~まとめと動画~
このようにこの試合では勝負所でスライダーを中心に変化球を使うことが多かった小園投手。
変化球も超高校級であることを示しました。
バント処理などのフィールディングも柔らかさがあってミスが少なさそうです。
唯一、石原選手の盗塁などランナーとの駆け引きのところで試合を難しくしてしまった側面がありましたが、
甲子園での試合が進むに連れて慣れて修正していきそうな気配もあります。
センバツNo.1右腕の称号通りの活躍にこれからも期待が集まりますね。
(動画は編集が終了し次第アップしたいと思います)