フランクフルト観光モデルコースの紹介(ゲーテハウス、レーマー広場、シュテーデル美術館)

欧州の乗り継ぎ地として便利なフランクフルトを観光してみました!
『地球の歩き方』先生がオススメする観光地の詳細をご紹介します。
フランクフルトで一泊する必要があるかどうかも検討してみました。

フランクフルト観光モデルコースの紹介(ゲーテハウス、レーマー広場、シュテーデル美術館)
~モデルコースを検討する必要性とは?~

日本から欧州へ旅行する際に、最も便利なのは当然各都市への直行便での旅行です。
が、意外と欧州各都市への日本からの直行便って(都市の多さに比して)多くはないんですよね。
そこで旅行会社や旅行サイトなどで予約する際に出てくるのが日本からフランクフルトやヘルシンキ等へ飛んでから、各欧州の都市へと乗り継いでいくパターンです。
ひと昔前までは直行便が当たり前と言った風潮でしたが、今や乗り継ぎの方が当たり前になりつつあるようにも感じます。

その主要な乗り継ぎ都市の一つがドイツにあるフランクフルトです。
10年ほど前もイタリアへ旅行する際に、成田ーフランクフルトを使用したことがあります。
そしてこの旅行を計画する時に悩んだのが
「フランクフルト、乗り継ぐなら一泊して観光するのもいいんじゃない?」
と言うことです。
結局その時は悩んだ結果、一泊もせずに乗り継ぐだけ、でフランクフルトを通過しました。
今回はそのフランクフルト観光をした場合のモデルコースとその所要時間を考えてみました。

フランクフルト観光モデルコースの紹介(ゲーテハウス、レーマー広場、シュテーデル美術館)
~観光スポット抽出~

フランクフルトはドイツの商業と金融の中心地です。
ドイツに住んだことのある友人は「東京で言う大手町、なんじゃない?」と話していました。
ドイツ有数の都市の一つですが、ガイドブックを参照して見ると「ドイツ」と言う国全体を紹介する書籍が出版されている内の数ページがフランクフルトの扱いです。
…つまりそんなに観光スポットの選択肢が膨大と言うわけではない模様(…と言っていいのでしょうか)。

ガイドブックでも星3つのオススメだった観光スポットが次の3つ。
・ゲーテハウス

・レーマー広場

・シュテーデル美術館

です。
今回はこれらをフランクフルト中央駅から歩いて向かうルートをご紹介します。
コロナ禍が明けた後の旅行の計画の参考にしていただけたら、と思います。
(尚、突発的なロックダウン等で閉館・閉店などがあり得るので、コロナ禍での計画はその都度公式HPなどで事前調査をされることをオススメします)

まずフランクフルト中央駅がこちら。

フランクフルト空港から電車で約15分程で来ることが出来ます。
空港から街中が近いと言うのはいいですね。
モデルルートとしては、上記の通りに
フランクフルト中央駅
→ゲーテハウス
→レーマー広場
→シュテーデル美術館
の順に周ります。
尚、今回は全て徒歩です。

フランクフルト観光モデルコースの紹介~ゲーテハウス~

ゲーテハウスはフランクフルト中央駅から徒歩15分程。
駅前からカイザー通りをひたすら真っ直ぐ進み、ゲーテ広場まで来たら1ブロック右に入ります。
ゲーテハウスの休館日は火曜日だそうです。
ガイドブックではクリスマス等となっていたようですが、変わったようですね。

フランクフルト出身の文豪ゲーテの生家が街中にそのまま溶け込んでいます。
建物自体は戦火で失われてしまったようで、現在残っているのは複製した建物のようです。
中の調度品については戦火に見舞われる前に疎開させていたようで本物だそうです。

尚、行く直前になって「ゲーテ、よく聞くけどなんだっけ…?」となった私。
こう言う時は受験の古文がそうだったように、効率よくあら筋を勉強するにはマンガだ!となり、電子書籍で慌てて読みました。

不真面目でごめんなさい、ゲーテ…。
因みに入館料は7ユーロ 。
個人的な所要時間は30分弱でした。
こんな人にオススメ。
・ゲーテファン
・ゲーテの時代の生活様式に興味がある

フランクフルト観光モデルコースの紹介~レーマー広場~

ゲーテハウスから徒歩で10分程でレーマー広場に行くことが出来ます。
クリスマスなどの特別な期間にはメリーゴーランド等の小さな移動遊園地もやってきます。
ここには旧市庁舎があり、中に入って皇帝の戴冠式の祝宴会場を見ることができます。
ガイドブック上では2ユーロかかる、となっていましたが、何故か係の人に「入っていいよ」と言われ、券売機でチケット買わずに入れました。
チケット買わずに入るのは怖いので、券売機にコイン入れたり、お札入れたりしましたが、券売機が動かず、止むを得ずそのまま入ることに…。

ここまで「タダでの入場」を怖がるのは理由があります。
それはドイツで電車に乗る際のことを連想したから。
ドイツは電車に乗る時に日本で言う改札がなく、(切符を買って乗るのが当たり前、と言う性善説?に則っているから)不正乗車取締りの為に時々係員が抜き打ちで車両にチェックしに来る程度です。
その代わり、その不正乗車取締で有効な切符を示せないと多額の罰金(ケースや州によっても異なるようですが見たことのあるケースでは50ユーロ 程度でした)を支払わなければなりません。
そのことを連想した私は係の人に「入っていいよ」と言われてもそれがタダで入っていいのか確証が持てず、むしろドキドキしてしまって嬉しくないと言う展開になりました。

尚、レーマー広場と旧市庁舎の所要時間も約30分弱。
こんな人にオススメ。
・神聖ローマ帝国の歴史にとっても興味がある/造詣が深い
・フランクフルトを隅から隅までどうしても楽しみたい

フランクフルト観光モデルコースの紹介~シュテーデル美術館~

シュテーデル美術館へはレーマー広場から徒歩約20分。
火曜日〜日曜日10時開館・19時閉館となっていますが、木曜日と金曜日だけは21時閉館と言う長時間開館してくれる美術館です。
入館料は14ユーロ。

1番の見所はフェルメールの『地理学者』が所蔵されているところ。
その他にも17世期の有名な画家のレンブラントやルーベンス等や、ボッティチェッリの作品を鑑賞することができます。

シュテーデル美術館では鑑賞者の為に、年代やテーマ毎に展示エリアがガッチリと分けられています。
また壁紙などもその作品が見やすいように計算されているようで、とても見やすく作られています。
1階・2階は中世の名画たちが並んでいて高尚なエリアとなっていますが、
地下は現代アートのエリアで頭を使いすぎることなく気楽に楽しめるようにもなっています。

個人的な所要時間は2時間強と言うところ。
こんな方にオススメ。
・美術館巡りが好き
・芸術にそんなに詳しくないけど、綺麗なものを見て楽しみたい

フランクフルトで実は1番の見所かもしれません。
純粋に一番楽しいスポットでした。

フランクフルト観光モデルコースの紹介(ゲーテハウス、レーマー広場、シュテーデル美術館)
~注意点と考察~

今回はフランクフルト中央駅から徒歩で全て回ってみました。
所要時間としては上記の3スポットで約6時間と言う感じでした。

注意点としてはフランクフルト中央駅から伸びる通りのカイザー通りを今回は使いましたが、
一本北に入ったカイザー通りと平行に走るタナトス通りに入らないことです。
カイザー通りは素敵な通りなのですが、僅か道1本違うだけでタナトス通りは危険な匂いがします…。
浮浪者っぽい人、何かの中毒っぽい人が沢山います。
昼でそんな雰囲気だったので、夜はどうなってしまうのか…。
ガイドブックでも「タナトス通りは雰囲気が異なる」などの記述を見かけました。

冒頭で、「フランクフルトに一泊するか」と言うことを悩んだと書きましたが、
所要時間6時間+お土産を見る時間を考えたとしても一泊はしなくても良いかもしれません…。
オススメのお土産についてはまた別記事でご紹介したいと思います。

最後に、ドイツを含め各国の1日も早いコロナ禍からの復活を願っております。