バルセロナの観光スポットとして超絶オススメのサグラダファミリアを注意点も併せてご紹介!
(2021年1月現在、COVID-19の為、閉館しています)
サグラダファミリアとは?完成予定は??ファサードも解説!~アクセスについて~
スペインの観光スポットとして名高いバルセロナ。
モデルコースを考える上で、最も重要なポイントの1つになってくるのがサグラダファミリア教会です。
場所としては↓のように街中から程近いエリアに位置しています。
行き方としてはバスに乗っていく、タクシーで行く、徒歩で行く…などなどどれもが採択可能な選択肢となっています。
バルセロナの”へそ”であるカタルーニャ広場からの行き方で考えると、
徒歩約30分、バス約20分、タクシー約15分となります。
流石、バルセロナのシンボルのサグラダファミリア教会、アクセスのしやすさもバッチリです。
サグラダファミリアとは?完成予定は??ファサードも解説!~完成予定時期~
サグラダファミリア教会は建築家のアントニ・ガウディが手掛けた最も有名な教会です。
『地球の歩き方』によると、
民間カトリック団体であるサン・ホセ協会により、聖家族(サグラダファミリア)に捧げる教会として1882年に着工。(中略)聖堂は信者からの寄進で財源をまかなう「贖罪の教会」であったため、資金難から工事はなかなか進まなかった。ガウディは教会に寝泊まりしながら自ら献金集めに奔走し、1926年に73歳で亡くなるまで人生の全てを聖堂の建設に捧げた。現在もガウディが残した設計図や模型をもとにガウディ没後100年である2026年の完成を目指して工事が続けられている。
引用元: 地球の歩き方 バルセロナサグラダファミリア聖堂
とのことです。
2026年の完成が待ち遠しいですね。
サグラダファミリアとは?完成予定は??ファサードも解説!~生誕のファサード~
サグラダファミリアは、ただ美しいだけではなく、新約聖書のストーリーを現す幾つかの”面”で構成されています。
まずよく見かけるこの角度の”面”。
ここの下には”生誕のファサード”が刻まれています。太陽の昇る東側に面しており、この向きもガウディによって計算された象徴と言えます。
(ファサードはフランス語で「建物の正面」という意味です)
(ダン・ブラウンの著作でよく表現されている通り、夜が最も長い冬至を超えて、日が長くなり始めるのを祝う風習がモチーフとなってイエスの誕生が語られるのと併せて考えると、この東向きも象徴的ですね)
生誕のファサード真ん中の一番上には木があしらわれており、「生命の木」と言われています。
腐敗しないものの象徴として木が据えられているそうです。
生命の木の下には聖母マリアの戴冠が表現されています。左下にはマリアの夫の大工・ヨセフもいます。
イエスが聖母マリアへ、神への愛の報いとして冠を授けています。
更にその下にくると受胎告知が表現されています。
天使ガブリエルがマリアの元にやってきてイエスを身ごもったことをしらせるシーンです。
ダヴィンチの絵画などでも表現されている通り、一番有名なシーンでもありますが、ファサードで観てみると結構わかりにくい場所にありますね…w
向かって左に目を向けると、マリアとヨセフの婚姻が描かれているのもわかります。
祝福している天使たちも周りにいますね。マタイによる福音書では、婚姻前にマリアが身ごもっていることを知ったヨセフは正しい人であったのでひそかに縁を切ろうと決心しますが、天使がヨセフの夢にあらわれて「聖霊によって男の子が宿った。イエスと名付けなさい」と命じられたことでマリアを妻として迎え入れるシーンが出てきます。
正面右手にはひざまずいている人たちを見ることが出来ますが、これがイエス生誕の際に礼拝に訪れた羊飼いたちです。足元にはイエスへの贈り物の籠も表現されています。
当時、最も低い身分の1つだった羊飼いたちにも祝福が与えられた、象徴的な場面ですね。
因みにこの反対側(左手)には東方三博士の礼拝も表現されています。
毎年クリスマスの教会などで子供たちが演じる聖劇で、頻出のシーンがこの中央付近で表現されています。
イエスが生まれて、天使たちが合唱している場面ですね。
聖歌にも出てくる、イエス誕生で最も有名なシーンの1つでもあります。
マタイによる福音書1章~2章、ルカによる福音書1章~2章がこの面にぎゅっと凝縮されています。
写真でうまく残せていませんが、向かって左手にはエジプトへの逃避やヘロデ王の嬰児虐殺のシーンもファサードに表現されています。
サグラダファミリアとは?完成予定は??ファサードも解説!~受難のファサード~
東向きできらびやかな生誕のファサードとは反対に、
のっぺりとした石の肌が印象的で、かつ直線が多いイメージなのが受難のファサードです。こちらは西向きになっています。
やはり聖書のストーリーを物語る表現が幾つも見られます。
イエスが十字架を自ら担いでゴルゴダの丘を登っていくシーンです。
キレネ人のシモンが十字架を担いでイエスが手伝っているシーンはこの向かって右手に描かれています。
ここではそれを見守り嘆き悲しむ婦人たちの様子(ルカによる福音書)が表現されています。
中央のどくろマークは十字架につけられた場所が「されこうべ=ゴルゴタ」と呼ばれている場所だからですね。
イエスが十字架につけられるシーンです。
マルコによる福音書では周りにマグダラのマリア、小ヤコブとヨセの母マリア、そしてサロメがいたことになっていますが、このファサードでも婦人が登場していますね。
足元にはどくろがあしらわれていますが、同時に処刑された罪人を表現しているのでしょうか?
向かって左には十字架につけられたイエスの脇腹をついた兵士ロンギヌスが馬にまたがっています。
ヨハネによる福音書では兵士が槍で脇腹をつくと、血と水が出た、と書かれています。
向かって右手下方にはうつむいた人間がいますが、これがペテロです。
イエスが捕まったあと、大祭司の家でペテロが「あなたはイエスと一緒にいた」と女中たちに三度訊かれますが、三度とも「私は知らない」と答えたシーンです。
最後の晩餐のときにペテロはイエスから「鶏がなく前にあなたは三度、私を『知らない』と言うだろう」と言われており、そのことを思い出したペテロは激しく泣いた(ルカによる福音書)ことから、こうした表情になっています。
3人の女性は3度「知らない」と答えたことを象徴します。
因みにこの反対側では裏切り者のユダがイエスに接吻するシーンも表現されています。
ユダは誰がイエスなのかを逮捕する人たちに判別させるために「私が接吻するのがその人だ。捕まえて逃がさないように連れていけ」と言って前もって合図を決めていました。
ここでのユダの接吻の背景には4×4の正方形と数字が刻まれています。縦横斜め、どの方向に足し算を行ってもイエスの当時の年齢である33になるように刻まれています。
イエスがとらえられ、ピラトから尋問を受けているシーンです。
ピラトは「彼には何も(罪を)見いだせない」として鞭打ちに処するだけで十分と考えていましたが、ユダヤ人たちの大衆は十字架を望み、「あなたたちが引き取って、十字架につけるがよい。わたしはこの男に罪は見いだせない」として大衆へ引き渡します。
ピラトは死刑判決の責任がないことを強調する為に、ここではピラトが手を洗うシーンを表現することで象徴しています。
サグラダファミリアとは?完成予定は??ファサードも解説!~まとめ~
サグラダファミリアの概要をご紹介してきました。
ここの写真でもお伝えしている通り、非常に大きくて、撮影は大変ですので、全部をおさめたい方は広角レンズが必要です。
またここでは丁寧に説明してきましたが、現場で観てみると、どれがどれだかわかりにくいですw
ここで解説した四角を参考に、何を表現しているか”探検”してみてください。
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