ガウディ建築のカサ・バトリョ!その概要をご紹介!

街中に溶け込むガウディ建築の傑作!カサ・バトリョをご紹介!!

ガウディ建築のカサ・バトリョ!その概要をご紹介!~カサ・バトリョとは?~

ガウディ建築の一部に「カサ〇〇」と名付けられているものが幾つかあります。
カサ=casaとは、スペイン語で「家」のことを意味します。
サッカーでのHOME&AWAY(自チームの本拠地で試合をするのか相手チームの本拠地で試合をするのか)のときにも、
HOMEでの試合を表現するときにも同様に”casa”と表現することもあります。
よってHouseというよりはHomeという意味が強いようですね。

ここカサ・バトリョもその一つ。
というわけで直訳すると「バトリョ氏の家」。
バトリョ一族は繊維業界のブルジョアでした。1877年に建てられた家の増改築を、共通の友人のペレ・ミラを介してジュゼップ・バトリョ・カサノバスがガウディに依頼したことで今のカサ・バトリョが出来上がりました。
(手掛けたのは1904-1906年)

1,2階が全面改装、更に6階と屋根裏が増築されました。
建物としてのテーマは海なんだそうです。
大通りに面した中央広間のステンドグラスは波を打ったような形を表現しており、
ステンドグラスにも青色が基調となった模様が施されています。
これらの波打つ壁面を画家のダリは「湖面の螺鈿のよう」と評したそうです。

カサバトリョは1階は事務室、その上はバトリョ家のための受託として、
そして3階から上は賃貸アパートに割り当てられています。
屋根には甲殻類の肌か竜の鱗を思わせるのような模様が施され、その隣には四本腕の十字架がたたずんでいます。
この十字架の下には金色のセラミックでJHS、JP、Mのモノグラムがかたどられています。
JHSはイエスキリストを、JPはヨセフを、Mはマリアをそれぞれ現し、聖家族を表現しています。

多くの時間、共に暮らしたのが父と姪で(母や兄弟たちはガウディの学生時代以前に早逝・夭逝しています)、結婚することがなかったガウディにとって、
(同時期にグエル公園の整備を手掛け、住宅を購入した一人になったのもこの頃でした)
実業家として成功するバトリョ氏の家を増改築するのはどんな気持ちだったのしょうか。
またバトリョ家の改装はガウディの生涯の中でも後年に当たりますが、この頃から曲線的な建築物が目立つようになっていることもポイントの1つと言えるかもしれません。

ガウディ建築のカサ・バトリョ!その概要をご紹介!~アクセスのご紹介~

カサ・バトリョは街中に位置しています。

以前の記事でもご紹介した、グラシア通りに面する場所に位置し、街中に突然現れるような場所にあります。
グラシア通りに買い物にきたついでに寄る…なんてことも出来てしまうようなアクセスの良さです。

最寄り駅のパセジ・ダ・グラシア駅から徒歩1分です。

9:00~21:00まで営業しており(閉館1時間前の入館が求められていますが)、基本的に無休です。
が、たまに14:00までで終了することがあるのでオンラインでの確認が必須です。
尚、入館料は大人25ユーロです。

ガウディ建築のカサ・バトリョ!その概要をご紹介!~楽しみ方は?~

建物内部の写真が手元にない為、外からの眺めをお楽しみください…!
グラシア通りに面するこの建物は昼間は大勢の観光客でにぎわっています。
カサ・バトリョ
カサ・バトリョ

こんな感じで結構並びます。
間近で見てみるとこんな感じです。6階建てなので少し見上げる形になります。
カサ・バトリョ

海を想起させるステンドグラスも外からバッチリ見ることができます。

中に入ってみると家の面影を感じることができます。
見どころとしては2階のステンドグラスの部分です。
波打つアウトラインに海のような淡い色のステンドグラスがとてもキレイです。
またグラシア通りを一望することも出来、ここが家だと思うと…w
銀座の大通りに家があるようなものですからね…w

ガウディ建築のカサ・バトリョ!その概要をご紹介!~まとめ~

ガウディの後年の傑作、カサ・バトリョをご紹介しました!
美しいステンドグラスは外から見ても十分に美しいので、中に入る料金が少し高いぞ…という方も是非外からの眺めだけでも楽しんで頂けたらと思います。
実際、結構な数の観光客が外から写真を沢山撮っていますので、こうした楽しみ方も十分にアリです。

ガウディ建築の1つ、カサ・バトリョもCOVID-19の影響で閉館が長引いていますが、
終息した際には是非また訪れたいものです。

サグラダファミリアの真実 (The Legend of Gaudi) (日本語) DVD-ROM – 2007/12/17

3Dクラフト カサ・バトリョ C240h 0