バルセロナに訪れたら絶対に訪れたいガウディスポットの1つ、グエル公園の概要をご紹介!!
その構造と見どころをたっぷりとお届けします。
グエル公園の概要とその意味を解説!~グエル公園とは~
バルセロナの観光スポットとしてサグラダファミリア教会と並んで有名なのがグエル公園です。
サグラダファミリア同様、ガウディが手掛けています。
エウゼビ・グエル氏(1846年―1918年)はカタルーニャ出身の実業家であり、ガウディの理解者・スポンサーでもありました。
グエル氏は山の手の土地に60戸の宅地の造成を考案。イギリス風の住宅街を作ろうと、そのデザインや道路、パブリックスペース(正門から中央広場)の建設をガウディに委託しました。
このことからこの場所をグエル氏の名前を冠し「グエル公園」と呼ぶようになっています。
計画では60戸の宅地が建てられる予定でしたが、当時結局売れたのは数戸だけ。
2戸はグエル家とガウディ家で、本人たちでした…。
自分たちで計画したのに買ったのは(ほぼ)本人たちだけというのも中々寂しいものですが、斬新過ぎて当時の人たちには理解され得なかったのでしょうか。
因みにもう1戸売れたようですが、結局こうして失敗に終わったおかげで、公共公園として開放されて現在に至っています。
歴史に「もし」はありませんが、もし60戸が売れていたらバルセロナの偉大な観光資源が1つ失われていたかもしれません。
尚、グエル公園のシンボルの1つであるのがモザイク模様の柄です。
これらの装飾はガウディの助手であるジュゼップ・ジュジョール(1879年-1949年)の作品です。ガウディが生み出した破砕タイルの技術を応用して曲線をうまく覆っています。
グエル公園の概要とその意味を解説!~グエル公園の場所~
グエル公園は旧市街から少し離れた北側に位置しています。
グエルが街を見下ろす土地に住宅地を作ろう、と考案しただけあって、この地域は小高い丘となっています。
地図で見るとサグラダファミリアに近いように見えますが、サグラダファミリアから歩くと30分ほどかかります…。
バスでも30分ほどかかるので意外と距離があります。
地下鉄で行くとなると、レセップス駅かバイカルカ駅から徒歩15分です。
小高い山にある為に少し行きにくい場所にあるのが特徴です。
グエル公園の概要とその意味を解説!~グエル公園のトカゲなど~
公園というだけあって、大きな広場のような形状となっています。
ガウディが手掛けたのは中央エリアの幾つかのエリアのデザインです。
・正門
門の両先には守衛小屋と管理小屋が経っています。住宅地の建設予定だったので、こうした小屋が据えられています。
この二つは『ヘンゼルとグレーテル』に出てくるお菓子の家をイメージしていたそうです。(ダリが評したとも言われています)
・大階段
正門~市場に続く高低差を階段で繋いでいます。小高い丘の中にあるので、こうした高低差が至るところにある為、階段が設置されています。
グエル公園の象徴の1つであるモザイク柄のトカゲもここにいます。
(昔からトカゲだと思っていましたが、竜などの説もあるようです。
この階段の高低差を利用して階段の上に作られている市場にある貯水槽の水を排出する役目も担っています。
階段をただの階段にしないというのが凄いですね。
・市場
階段を抜けるとギリシャの神殿のような柱が連なっているエリアに到着しますが、ここが市場(になるはずだった場所)です。
↓の感じの柱がたくさんあります。
ギリシャ風の様相となっているのはグエルもガウディも古代ギリシア文化を崇拝していた為だと言われています。
この地下には散水などに使う雨水を貯めるための貯水槽があります。
・道路
高低差のある道が続くので、車や馬車用の道と歩行者用の道とが分けられています。
歩行者用に歩道にはひさしがついています。
岩肌のような柱が多いのですが、この辺りもギリシャ風なのでしょうか。
21世紀の都心部では歩行者用の道にひさしがついているのは、割りと多くなってきていますが、当時としては珍しいかと思います。
・中央広場
ギリシャ劇場、と名付けられている共用スペースです。
(こんなスペースが自宅の近くにあったら凄いですね…w)
ベンチは波型の形になっていますが、これは人体にピッタリあうようにガウディが設計した為と言われています。
その他にもイエスが十字架につけられたときの丘の名前を冠した「ゴルゴタの丘」という場所や(ゴルゴタの意味はされこうべ)、
ガウディの家博物館(ガウディ設計ではありませんが、買い手がつかなかったためにガウディが買い取って住んでいました)があり、
隣には小学校が建っています(グエル氏が買い取ったエリアに相当します)。
グエル公園の概要とその意味を解説!~まとめ~
バルセロナのオススメ観光スポットのグエル公園をご紹介してきました。
華やかなモザイク柄で有名ですが、その裏には発案者と設計者しか買い手がつかなかったという少し悲しい現実も横たわっています。
しかしそのお陰でこうして我々観光者に開放されていますし、バルセロナ市もそのお陰で毎年観光者たちに恵まれています。
実際に行ってみてのレポートは別記事にまとめますのでそちらも併せてご覧ください。
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